残価設定ローンの車をキャッシュフローへ入力する方法
残価設定ローン(残クレ)で利用している車をライフプランへ入力するときは、毎月の支払額だけでなく、満了時の残価精算も確認する必要があります。
本記事では、残価を支払って次の車へ乗り換えるケースを中心に、FP-UNIVでの簡易的な入力方法を解説します。
最初に:なぜ通常のローンとして入力しないのか
残価設定ローンには、最終回の残価、返却・買取・乗換えという満了時の選択があります。一方、FP-UNIVの通常ローン入力は、借入額・金利・返済期間から元金と利息を計算する仕組みで、残価設定ローン固有の最終回精算は指定できません。
金利や満了時の精算方法が分からないまま通常ローンとして入力すると、毎月返済額やローン残高が実際の契約と一致しないことがあります。さらに、Q7「乗り物」の月額費用にも毎月の支払額を入れると、同じ支払いが二重に計上されます。
基本方針
月額負担と残価精算額を使ってキャッシュフローを把握する場合は、Q9「ローン」には登録せず、Q7「乗り物」で簡易的に設定します。
残価を支払って乗り換える場合の入力例
たとえば、5年契約で毎月3万円を支払い、満了時に残価100万円を支払って次の車へ乗り換える場合を考えます。
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| Q7 取得年月 | 現在の残価設定ローンの契約開始年月 |
| Q7 取得価格 | 100万円(満了時に支払う残価。下取り額との差額を支払う場合は実際の持ち出し額) |
| Q7 月額維持費 | 3万円(毎月のローン支払額。燃料費等を同じ欄で管理する場合は合算) |
| Q7 買替間隔 | 5年 |
| Q9 ローン | 登録しない |
すでに契約中の場合、契約開始月の取得費は分析開始前となります。将来のキャッシュフローでは、満了月に100万円の残価精算額が購入費として反映され、その後も5年ごとに同様の支出を見込みます。月額の3万円も、契約期間中から継続して反映されます。
初回契約と買替スケジュールの考え方
この入力は、現在の契約を初回の取得スケジュールとして設定し、買替間隔により将来の買替スケジュールを追加する考え方です。満了時に支払う残価を取得価格として扱うことで、毎月の負担と満了時のまとまった支出を、キャッシュフロー上で分けて確認できます。
車検、年間の税金・修繕費はQ7の該当欄へ、自動車保険はQ10「保険」へ入力します。Q4「生活費」へ同じ車両費を重ねて入力しないようご注意ください。
入力前に確認したいこと
- 返却・下取りで残価が相殺される場合 — 取得価格には残価そのものではなく、実際の持ち出し額を入力します。持ち出しがなければ0円です。
- 新規契約を分析開始月から入力する場合 — 取得価格は契約開始月にも計上されます。残価は満了時にしか支払わないため、このケースでは取得価格へ残価を入れず、満了月の残価精算額をライフイベント等の一時支出として設定してください。
- ローン残高まで厳密に確認したい場合 — 現在の通常ローン入力では、残価・返却・買取を含む残価設定ローンを完全には再現できません。キャッシュフロー上の月額負担と残価精算額を優先して設定します。
FPの方へ
残価設定ローンは、月額が低く見えても満了時の精算額が家計に影響します。面談では、契約書で月額支払額、契約開始月、満了月、残価、返却・買取・乗換え時の実際の持ち出し額を確認し、前提を明示してご提案ください。
※ 本記事はキャッシュフロー上の簡易的な入力方法です。契約上の精算額や返却条件は販売店・信販会社との契約内容をご確認ください。
FP-UNIV 運営チーム
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