上の子が就職したら、下の子の大学費用は?|多子世帯の支援とFP-UNIV活用術
FP-UNIV 活用術|3人きょうだいの大学費用
上の子が就職したら、
下の子の大学費用はどう変わる?
「支援が続く時期」と「学費を払う月」を分けて、家族の見通しを考えてみましょう。
「上の子が社会人になって、少しほっとした。でも、下の子たちの授業料支援は続くのかな」。3人きょうだいの進学と就職が重なるご家庭では、うれしい節目と家計の心配が一緒にやってくることがあります。
教育費は、子ども一人ずつの総額だけでは見通しにくいものです。きょうだいの進学時期、扶養の状況、支援の判定時期、大学への納付月。それぞれを並べると、「いつ、いくら用意するか」を考えやすくなります。
9月更新の公式FAQで確認したいこと
文部科学省は、多子世帯の大学等の授業料・入学金減免に関するFAQを2026年9月16日更新版として掲載しています。制度の拡充は2025年度からで、9月に新しく始まった制度ではありません。今回の記事では10月8日に資料を確認しました。文部科学省の掲載ページ
この支援は、原則として子ども3人以上を同時に扶養する世帯の学生が対象です。上の子が扶養から外れ、人数が2人になると、多子世帯としての支援は終了します。ただし、4月に就職したから、その4月に下の子の支援がすぐ終わるわけではありません。公式FAQ・問3-2、問3-5
FAQでは、前年12月31日の扶養状況を毎年10月に確認すると説明しています。例えば、2026年3月に上の子が卒業した場合、下の子は一般に2027年9月まで多子世帯として支援対象となり得ます。ご家庭の適用期間は、学校の奨学金窓口で確かめましょう。公式FAQ・問3-5
「無償化」は教育費すべてがゼロになる意味ではありません。私立大学の授業料支援には年70万円の上限があり、対象校・学業・資産などの要件もあります。多子世帯の要件から外れても、別の修学支援の対象となる場合があるので、続けて相談してみてください。公式FAQ・支援額と各要件
数値例:大学生2人の自己負担を比べる
3人きょうだいのうち上の子が就職し、下の2人が私立大学に通う家庭を考えます。ここでは、支援対象として判定されている年度と、多子世帯の要件から外れた後の年度を単純比較します。
- 下の子2人とも、授業料は1人あたり年100万円。
- 教材・通学など、授業料以外の費用は1人あたり年30万円。
- 支援ありのケースは、2人とも授業料が年70万円減免されると仮定。
- 支援なしのケースは、他の減免・給付もないと仮定。入学金・下宿費・税や社会保険料の変化は含めません。
| 年間の自己負担 | 支援ありの年度 | 支援なしの年度 |
|---|---|---|
| 真ん中の子 | 60万円 | 130万円 |
| 末っ子 | 60万円 | 130万円 |
| 2人の合計 | 120万円 | 260万円 |
差は1年で140万円です。1年間で均等に準備すると考えれば、月あたり約11万7,000円に相当します。ただし、大学への実際の支払いが毎月同額になるわけではありません。年100万円の授業料を半年ごとに払うなら、1人分の支払いは1回50万円。納付月が同じなら2人で100万円になります。
この表は、前提を置いた単純計算です。支援の受給資格や支援終了時期を判定した結果でも、FP-UNIVで実行したシミュレーション結果でもありません。年度途中で支援が変わる場合は、学校から案内された納付額と対象期間を使って家計を確認します。
FP-UNIVで「家族合計」と「払う月」を確認する
1.Q5「教育費」に、きょうだい全員の予定を入れる
Q1「ご家族」の生年月日を確認し、Q5でお子さんごとに、学校の種類・在籍期間・入学金・授業料を設定します。今の大学費用だけでなく、これから進学する子の予定も入れると、重なる時期を見つけやすくなります。
授業料欄は年額・円単位です。大学の案内で確認した自己負担額と「支払い月」を設定し、教材費や通学費などは「その他費用」へ整理します。生活費や別の支出欄にも同じ費用が入っていないか、合わせて確認しましょう。
2.支援がある場合と、なくなる場合を比べる
元のプランを残し、利用できる場合は「プランコピー」で比較用のプランを作ります。まず支援を受ける前提と、受けられない前提で自己負担の授業料を変え、家計全体への影響を比較してみましょう。支援が変わる年度の金額は、学校への確認後に更新します。
減免後の授業料を入れた場合、同じ減免額を収入としてもう一度加えると支援を二重に数えてしまいます。ソフトに入力する金額と、学校へ払う金額をそろえることがポイントです。ここでの操作は家計比較であり、多子世帯の資格や終了月をソフトが自動判定するという案内ではありません。
3.「教育費合算分析」で、重なる年を探す
Q5の下にある「教育費合算分析」を開き、ご家族の合計とお子さん別の内訳、年ごとの推移を見ます。「上の子の大学費用が終わった後でも、下の子の自己負担が増える」というように、進学予定と支援条件を重ねて考えてみてください。
4.同じ年のキャッシュフロー表で、納付月の資金を見る
「ライフプラン分析」を実行し、「メインシナリオ」のキャッシュフロー表で、気になる年を確認します。人物ごとに展開し、項目の「+」で内訳をたどると、誰の教育費なのかが分かります。年次表の対象年の金額にカーソルを当て、クリックして月ごとの流れも確かめましょう。
年間収支がプラスでも、授業料を払う月に預金が少なくなることがあります。納付の直前に使える預金、給与や賞与の入る時期、住宅ローン返済などを同じ月で見ると、準備の相談が具体的になります。
「進学を支える」を、暮らし全体で考える
FP-UNIVは、中立な総合ライフプランソフトです。特定の保険・金融・不動産商品の販売を目的とせず、税・社会保障制度を踏まえた月ごとのキャッシュフローから、暮らし全体の選択肢を考えることを大切にしています。
教育費を確認するのも、どれか一つの商品を買うためではありません。子どもの希望、親の働き方、住まい、老後の準備を一緒に見て、ご家庭に合う方法を探すためです。ライフプランは利用者ご自身が持ち、進学先や支援条件が変わるたびに育てていけます。
計算にかかる時間を減らし、FPが相談者の話を聞き、助言や提案を考える時間をつくる。それもFP-UNIVのコンセプトです。「このきょうだい構成の悩みは、相談してよいのかな」と感じる場面ほど、家族ごとの条件を一緒に整理する価値があります。全国には同じ悩みを持つ方がいて、そうした方こそFPの支援を必要としています。
FP−UNIVのご利用開始はこちらから(無料)





