奨学金の返還が始まった新社会人へ。毎月いくら残る?
就職後の生活に慣れてきたところで、奨学金の返還が始まった方へ。家賃や食費を払えていても、返還が加わると毎月残せる額は変わります。
給与の手取りから、家賃・生活費と奨学金の返還額を引いてみてください。例えば手取り18万円、家賃6万円、その他の生活費10万円、返還月額1万5,000円なら、残りは月5,000円です。返還前の2万円から、1万5,000円少なくなります。金額は説明用の例です。
34秒で確認:奨学金の返還後に残るお金
新社会人の方へ。手取り18万円、家賃・生活費16万円、返還月1万5,000円なら、残りは月5,000円の例。返還予定表とQ9を照合し、同じ月の預金を確認します。説明用の図解で、ソフトの実行結果ではありません。
3月に貸与が終わった方は、10月から返還開始
JASSOは2026年10月9日、3月に貸与・在学猶予が終了した方の返還が、10月27日から始まると案内しました。10月31日時点では開始日を過ぎています。返還の開始により家計の支出が加わる話で、全員の返還月額が値上げされたというニュースではありません。JASSO・10月から返還が始まる方への案内
スカラネット・パーソナルで、今後の返還額と振替口座の手続き状況を確認します。10月27日の口座明細とも照合し、引落しがなかった場合は、返還不要になったと判断せずJASSOへ確認してください。通常の振替日は毎月27日で、休日の場合は翌営業日です。
返還前2万円、返還後5,000円。同じ1カ月で比べる
冒頭の方が、手取りと家賃・その他の生活費を同じ額で続ける説明例です。その他の生活費10万円には、食費・光熱費・通信費などを含め、奨学金の返還は含めていません。
| 1カ月の家計 | 返還がない月 | 返還がある月 |
|---|---|---|
| 給与の手取り | 18万円 | 18万円 |
| 家賃+その他の生活費 | 16万円 | 16万円 |
| 奨学金の返還 | 0円 | 1万5,000円 |
| 差し引き残る額 | 2万円 | 5,000円 |
2026年11月〜2027年10月の12カ月をこの額で過ごすと、残りは24万円から6万円へ、18万円少なくなります。賞与、臨時支出、別払いの税・保険料などを含めない単純計算で、FP-UNIVの実行結果ではありません。月5,000円から臨時支出も払うなら、予定する支払いと預金残高を合わせて確認します。
Q9に返還条件を入れ、支払月の預金を見る
貸与額・貸与期間・利率・返還回数が分かる返還条件の資料と、給与明細、家賃・生活費の明細を用意します。Q9「ローン」でご本人のタブを開き、「奨学金」を追加してください。Q9・奨学金の入力
| 入力欄 | 入れる内容 |
|---|---|
| 名前/目的 | 「本人の奨学金返還」など、ほかのローンと区別できる名前 |
| 借入額 月額 | 在学中に毎月借りた額を「円」で入力。返還月額1万5,000円を入れる欄ではない |
| 借入年月 | 貸与の開始・終了に対応する本人の年齢と月。西暦表示で照合 |
| 返済期間 | 初回返還に対応する年齢・月と、資料にある返済年数・月数。2026年10月開始ならその年月表示を確認 |
| 金利・返済方法 | 実際の契約に合わせる。無利子の第一種なら金利0%。毎月返還なら「毎月」、ボーナス返済を使わない場合はその元本を0にする |
貸与額が途中で変わった場合、月賦・半年賦を併用する場合などは、一定額の例に置き換えず、資料と入力内容を照合します。Q2の給与は額面を入力するため、上の手取り18万円をそのまま入れないでください。Q4の生活費に返還額を含めていたら分け、Q9と二重に計上しないようにします。
実行後はキャッシュフロー表の「ローン返済(その他)」の「+」で本人の奨学金を開き、返還開始年の金額セルから月別内訳を確認します。10月から返還が入り、通知された振替額と合うかを見てください。違いがあれば、利率・回数・開始月・端数処理などを確認し、ソフトの額を実際の請求額より優先しません。内訳と月別表示の操作
続けて同じ月の給与、税・社会保険料、家賃・生活費と「貯蓄残高」の現金・預金を読みます。年の合計で黒字でも、引落しのある月に残したい預金を下回らないかが確認点です。FPは「返還額を生活費に含めていないか」「賞与なしでも毎月続けられるか」「所得連動か定額返還か」を聞き、本人が続けられる支出と相談先を整理します。
毎月の返還が難しいときは、承認前に金額を下げない
経済的な事情などで通常の額が難しく、減額すれば返せる方には、JASSOの減額返還制度があります。返還月額を2分の1・3分の1・4分の1・3分の2にし、その分返還期間を延ばす制度です。返す予定の総額が免除されるわけではありません。1回の願出は12カ月まで、通算15年が限度です。減額返還の条件と期間
例えば通常月1万5,000円の方が3分の1の適用を受けると、対象月は5,000円で、月1万円の差です。ただし、審査時点で延滞していないこと、口座振替などの条件があり、所得連動返還方式の第一種は申請できません。給与所得者の年収目安は400万円以下ですが、子の人数・被扶養者などで扱いが異なるため、収入・所得の目安も確認してください。
適用開始に間に合わない月は通常の額で返還する扱いです。承認通知の「適用期間」と「割賦金額」を見てから家計を更新します。少ない額でも難しい場合は返還期限猶予の相談もできます。Q9に減額返還の専用設定はないため、通常の返還条件を勝手に書き換えて承認後の計算結果とせず、承認通知の返還予定表と月別の家計を照合してください。承認後の通知と開始時期、返還期限猶予
FP-UNIVは、特定の保険・金融・不動産商品の販売を目的としない、中立な総合ライフプランソフトです。税・社会保障制度を踏まえた月ごとのキャッシュフローに返還を重ねると、暮らし全体の支払いを考えられます。就職・収入・返還条件が変わるたびに、自分のライフプランを更新してください。
計算の時間を減らし、FPが相談者の希望や働き方を聞いて、助言や提案を考える時間をつくる。そのためにも、最初は返還条件の資料と実際の引落額を合わせるところから始めましょう。
2026年10月31日確認。10月9日公表の返還開始案内と、確認時点の制度・操作に基づきます。金額例は説明用の単純計算です。
FP−UNIVのご利用開始はこちらから(無料)









