税金の自動計算

目次

   所得税と控除額の関係は、とても複雑です。多くのライフプラン・ソフトが「可処分所得(税引後の手取り)」を基に計算を行なっていますが、FP-UNIVでは「月給」をベースにしています。所得税、社会保険料の源泉徴収、住民税、贈与税、相続税なども考慮して、実際の家族構成に合わせた税金計算を行います。

所得税・住民税について

   収入タイプ(FP-UNIVでの設定箇所)と、所得区分、税金計算の仕様は以下の通りです。

設定箇所 収入タイプ 所得区分 所得税計算 住民税計算
Q2. 収入







 
給与収入(厚生年金) 給与所得



 

 

設定により異なる

  • 源泉徴収する場合は、収入受取月に計上
  • 源泉徴収しない場合は、12月に当年分を一括計上

 

設定により異なる

  • 特別徴収する場合は、収入受取月に計上
  • 特別徴収しない場合は、6月に前年分一括計上

 

給与収入(共済年金)
給与収入(国民年金)

役員報酬(厚生年金)

役員報酬(社保対象外)
賞与
事業・不動産収入 事業所得
退職金 退職所得 受取月に計上(源泉徴収) 受取月に計上

給付金

非課税
 

 
年金
Q3. 年金 老齢年金 雑所得 受取月に計上(源泉徴収) 6月に前年分一括計上
遺族年金 非課税    
Q10. 保険

 
満期保険金 一時所得 12月に当年分を一括計上



 
6月に前年分一括計上
祝い金
個人年金保険 雑所得
死亡保障(一括受取) 一時所得
死亡保障(年金タイプ受取) 雑所得
解約返戻金 一時所得
Q11. 貯蓄・資産運用 利子 利子所得 所得税・住民税を差し引いた金額を口座に加算
配当 配当所得
自動計算 障害年金 非課税    
高年齢雇用継続給付金    

所得税について

 2037年までの復興税を自動計算しています。

住民税について

   「ご家族」タブの「住まい設定」に基づき、市区町村ごとで異なる住民税を算出しています。
 


対応控除

  • 社会保険料控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 障害者控除
  • 寡婦・寡夫控除
  • 扶養控除
  • 配偶者控除
  • 配偶者特別控除
  • 基礎控除
  • 住宅ローン控除(所得税から控除、所得税で控除しきれない分は翌年の住民税からも控除)
  • 個人年金保険控除
  • 寡婦控除→ 死亡時要件
  • 医療費控除
  • 小規模企業共済掛金控除(iDeCo)
  • 寄附金控除(ふるさと納税)
  • ひとり親控除
  • 勤労学生控除

相続税について

   ※相続税の計算は一時停止しています。
相続資産は、法定相続人の中の最も優先順位の高い人が全て相続します。相続負債は法定相続人が法定相続分で按分します。

  • 対象資産
    預金、有価証券、投信、MRF/MMF、持ち家、保険、死亡退職金
    ※ 年金タイプの保険の権利評価額は、解約返戻金
     
  • 対象負債
    ローン
     
  • 対応控除
    配偶者控除、未成年控除、障害者控除、満期保険金の非課税枠、死亡退職金の非課税枠

 

扶養条件などが分からず、可処分所得が一致しない場合

   FP-UNIVでは、扶養控除などを自動計算しています。相談者の扶養状態の入力ができず、可処分所得が一致しない場合は、課税計算を回避するために「収入」設定の「給付金」を使用して調整いただくことをお薦めします。